メディナ=シドニア公(スペイン語: Ducado de Medina Sidonia)は、スペイン貴族の公爵位。グランデの格式を有する。代々サンルーカル・デ・バラメーダ領主であった。
1445年、カスティーリャ王フアン2世が、第3代ニエブラ伯爵フアン・アロンソ・ペレス・デ・グスマンにメディナ=シドニア公位を授けたのに始まる。称号名はアンダルシア州の自治体、メディナ=シドニアに由来する。
第3代公爵フアン・アロンソ・ペレス・デ・グスマンの三男ペドロがオリバーレス伯爵家を興したことや、第7代公爵アロンソ・ペレス・デ・グスマンが無敵艦隊の総司令官に任命されたこと、第8代公爵フアン・マヌエルの娘ルイサがポルトガル王ジョアン4世の王妃となったことでも知られる。1640年には第9代公爵ハスパルがフェリペ4世への反乱を企て、アンダルシアの独立を目指したが失敗している。
1779年までグスマン家が代々称号を継承してきたが、第14代公ペドロ・デ・アルカンタラ・アロンソ・ペレス・デ・グスマンが子のないまま死去したことから、14代公の叔母フアナ・デ・グスマン(第9代ビジャフランカ侯爵ファドリケ・ビセンテ・デ・トレド・オソリオ夫人)の孫である第11代ビジャフランカ侯爵ホセ・アルバレス・デ・トレド・オソリオ(第13代アルバ公カイエタナと結婚)が継承した。しかし1796年にホセも子のないまま死んだために、彼の実弟にあたるフランシスコ・デ・ボルハ・アルバレス・デ・トレド・オソリオが第16代公を継承し、アルバレス・デ・トレド家に継承される爵位となった。
第21代女公ルイサ・イサベル・アルバレス・デ・トレドは、1990年に慈善教育の非営利団体「メディナ=シドニア家財団」(Fundación Casa Medina Sidonia)を創設した。
現在のメディナ=シドニア公は、その息子で2008年に継承した第22代公レオンシオ・アロンソ・ゴンサレス・デ・グレゴリオである。
現当主の保有爵位
現当主のレオンシオ・アロンソ・ゴンサレス・デ・グレゴリオは、以下の爵位を保有している。
- 第22代メディナ=シドニア公爵グランデの格式付き。2008年から継承
- 第18代ビジャフランカ・デル・ビエルソ侯爵グランデの格式付き。2010年から継承
- 第19代ロス・ベレス侯爵(グランデの格式付き。2010年から継承
- 第29代ニエブラ伯爵 1958年から継承
歴代当主
系図
脚注
出典
関連項目
- グスマン家
外部リンク
- Libro d'Oro della Nobilita Mediterranea (イタリア語)
- Grandes de Espana (スペイン語)
- House of Medina Sidonia Foundation
- List of Arabic and Spanish names for Iberian cities and places
- A Silent Minority: Deaf Education in Spain, 1550–1835
- Library of Congress: Index to the Enciclopedia Heráldica Hispano-Americana of Alberto and Arturo García Carraffa




