金吾龍神社(きんごりゅうじんじゃ)は、北海道小樽市蘭島に鎮座する神社。日本最古と伝わる龍神が鎮座されている。旧社格は無格社。 普段は鳥居より先はフェンスに覆われ、立入禁止となっている。
祭神
主祭神に大元尊神(だいげんそんしん)。国常立尊(くにとこたちのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、綿津見神(わだつみのかみ)の三神を配祀に、荒波々幾大神(あらはばきのおおかみ)を奥宮とする。
大元尊神は「大元」という名の元、万神より最初にいる「神のはじめの神」であり、宇宙、自然、摂理、天地万物を創造し育んでいる根源神とされ、荒波々幾大神は太古から信仰された謎の多い神として、太陽、月、大地、生命力を司る龍神といわれている。
由緒
フゴッペ岬にある西崎山の尾根に鎮座しており、小樽市と余市町の境に位置している。古代から聖地とされ、周辺には西崎山環状列石などのストーンサークル、フゴッペ洞窟(壁画)、フゴッペ貝塚などの貝塚や多くの集落がある日本でも数少ない縄文遺跡(忍路)が集まる地として知られている。創建年は不詳であり、境内から出土した祭祀用の縄文土器などの分析から、約5000年以上前に祭祀が行われていたと考えられている。
縄文時代の磐座信仰から始まり、中世にチャシが築かれ、江戸時代には神仏習合を背景に祠堂が置かれた。明治時代に入ると、祠堂は廃仏毀釈で滅尽したが、やがて教派神道の一派となり、再び拝殿が建てられた。
戦前は、北海道で随一の龍神神社とされ、本土から多くの参拝者が訪れた。戦後、1954年(昭和29年)に北海道より認証され、のちに単立の神社となった。
社殿
社殿はなく、フゴッペ岬を神域とする原初的な祭祀のかたちで、自然崇拝が行われてきており、外観は龍神の姿ともされる御神体のフゴッペ岬、境内は鳥居と奥宮がある。
脚注
参照
関連項目
- シリパ岬
- 龍宮神社
- 小樽市の年表
- 余市町の歴史
外部リンク
- 金吾龍神社
- 天正教金吾龍神蘭島教会の情報 - 法人番号公表サイト (国税庁)




