多福寺(たふくじ)は、埼玉県入間郡三芳町にある臨済宗妙心寺派の寺院。
歴史
1696年(元禄9年)、柳沢吉保の開基である。吉保は当時川越藩の藩主であり、三富新田の開拓を進めていた。そして入植者の一体感醸成と精神的支柱を持たせるため、入植者の菩提寺として創建されたのが当寺の起源である。
そのような経緯もあり、当寺には吉保に係わる寺宝が多い。埼玉県の文化財に指定されている銅鐘には、吉保の功績などが刻まれている。他にも1945年(昭和20年)に開拓250周年記念として、吉保を顕彰する「保山侯頌徳碑」が建てられている。
文化財
- 銅鐘(埼玉県指定有形文化財 昭和39年3月27日指定)
- 多福寺の穀倉(三芳町指定文化財 有形文化財 建造物 昭和59年12月21日指定)
交通アクセス
- 路線バス西原住宅入口停留所より徒歩22分。
脚注
参考文献
- 花井泰子、花井敬、青木忠雄 著『さいたま寺社めぐり 夫婦で訪ねた四季の寺社76選』幹書房、1999年
- 「上富村 多福寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ165入間郡ノ10、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764002/95。
- “三芳町所在指定文化財一覧”. 三芳町ホームページ (2011年3月31日). 2023年5月15日閲覧。




