国際連合安全保障理事会決議67(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ67、英: United Nations Security Council Resolution 67, UNSCR67)は、1949年1月28日に国際連合安全保障理事会で採択された決議。インドネシア情勢及び前年12月に再発したインドネシア及びオランダの戦闘行為に関して両国に停戦を要請し、また新たに国際連合インドネシア委員会を設置するものである。

概要

インドネシア紛争の両当事者がレンヴィル協定の原則を引き続き遵守することに満足し、オランダに対しすべての軍事行動を直ちに中止するよう、インドネシア共和国に対しその武装支持者にゲリラ戦を中止するよう命じ、両当事者が地域全体の平和回復および法秩序の維持に協力するよう要請した。さらに理事会は、オランダに対し、1948年12月17日以降に逮捕されたスカルノやモハマッド・ハッタなどのすべての政治犯を釈放し、インドネシア共和国政府の職員のジョグジャカルタ(前年末の攻撃により陥落)への即時帰国を容易にし、同国政府が同地域で有効に機能するために合理的に必要とする施設を彼らに提供するよう要求した。

その後、決議は、制憲議会への構成員の選挙が1949年10月までに完了し、オランダが1950年7月までにインドネシアの主権を譲渡し、「インドネシア連邦共和国」の創設をするよう求めた。そのため、安保理は調停委員会(Committee of Good Offices)をインドネシア委員会(United Nations Commission for Indonesia, UNCI)と改称し、旧委員会の任務のほか、選挙の監視、集会・言論・出版の自由の保障、インドネシアの一部の共和国政府への移転の監督、安保理への定期的な報告書提出を任務として課した。

決議は部分的に投票され、全体について投票は行われなかった。

詳細

以下はその和訳。

脚注

参考文献

  • 国連図書館の決議のテキスト

関連項目

  • 国際連合安全保障理事会決議の一覧 (1-100)
  • 国際連合安全保障理事会決議55
  • 国際連合安全保障理事会決議63
  • 国際連合安全保障理事会決議64
  • 国際連合安全保障理事会決議65
  • インドネシア独立戦争
  • オランダ・インドネシア円卓会議(ハーグ円卓会議)

外部リンク

  • 英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:United Nations Security Council Resolution 67

国連安全保障理事会の構成 聯合ニュース

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