ポントレジーナ駅(ポントレジーナえき)は、スイス・グラウビュンデン州の鉄道駅である。整備施設を備えた車両区が隣接しており、ベルニナ線における列車運行拠点にもなっている。

概要

ベルニナ線と短絡線(サメーダン - ポントレジーナ)の分岐点。

同名の基礎自治体((独)Gemeinde、ゲマインデ)の代表駅であるが、基幹道路29号線 に面した街外れに位置する。

なお、当駅と街中心部を結ぶ歩道にかかる石橋はプント・オッタと呼ばれ、ポントレジーナの紋章にも描かれている。

歴史

1908年に開業したレーティッシュ鉄道アルブラ線の支線( のちの短絡線)と同時に供用開始した。

ベルニナ線の前身であるベルニナ鉄道は同日、ベルニナ峠の南北で別々に区間開業しているが、当駅はモルテラッチ駅を終点とする北側区間の始発駅で、両鉄道の接続駅でもあった。

なお、当駅は開業当初からレーティッシュ鉄道所有で、ベルニナ鉄道の列車が乗り入れる形となっていた。

当駅開業時の短絡線は非電化路線だったため、開業当初から直流電化されたベルニナ線とのホーム共用が可能であったが、1913年に短絡線が交流電化されることとなり、島式ホームと連絡地下道が設けられた。

年表

  • 1908年
    • 7月1日 - 開業(レーティッシュ鉄道の駅として)
      • サメーダン - ポントレジーナ(レーティッシュ鉄道、開業時は非電化)
      • ポントレジーナ - モルテラッチ(ベルニナ鉄道、直流電化)
    • 8月18日 - ベルニナ鉄道が南北に延伸、中間駅となる
      • ツェレリーナ・スタッツ - ポントレジーナ 開業
      • モルテラッチ - ベルニナ・ハウザー
  • 1909年 7月1日 - ベルニナ鉄道が南北に延伸(サンモリッツ - ベルニナ・ホスピッツ)
  • 1910年 7月5日 - ベルニナ鉄道、全線開業
  • 1913年 - 短絡線の交流電化にともない島式ホーム増設
  • 1943年 1月1日 - ベルニナ鉄道、レーティッシュ鉄道に吸収合併されベルニナ線となる
  • 1973年 - 複動力式Gem4/4形機関車を用いた短絡線経由の直通観光列車が運転開始
  • 1975年 - 直通観光列車の急行運転開始
  • 1981年 - 3番線、地上切替式交直流対応工事完了
  • 1982年 - Gem4/4形機関車、直通観光列車の運用を離脱
  • 1985年 - 直通観光列車がベルニナ急行と名付けられる
  • 2009年 5月 - ABe8/12形交直流電車運用開始
  • 2011年 - ABe8/12形電車、運用拡大に伴い(ベルニナ急行を含む)客車牽引開始

駅構造

駅舎併設の単式ホーム(1番線)、ホームの無い機回し線(2番線)を挟み島式ホーム(3・4番線)、さらに3本の側線(うち2本はベルニナ線を直通可能)がある。また、1番線の南北に、それぞれ独立した貨物ホームが併設されている。

その他、ベルニナ線の留置線が隣接している。

ベルニナ線が直流電化されているのに対し、短絡線は交流電化されている。このためベルニナ急行のように両線を直通する列車については、基本的に電流を切替可能な3番線を発着する。直通列車以外のホーム利用状況については後述。

運行

(以下の記述は2021年冬季ダイヤに基づく)

ベルニナ線、短絡線どちらも最大1時間1本の間隔で運転される。ただし運転時間帯が広い分、短絡線の方が運行本数は多い。ベルニナ急行を含め全列車が停車する。基本的には短絡線経由のエンガディン線系統が1番線を、ベルニナ線系統が3・4番線を使用する。
  • ベルニナ線(950系統)- 3番線(サンモリッツ方面)、4番線(ティラーノ方面)※例外あり
    • ごく一部の当駅始発・終着列車以外、サンモリッツ駅が始発・終着駅となる。
  • 短絡線(960系統)- 1番線
    • ベルニナ急行とサメーダン発着の短距離列車をのぞき、全列車アルブラ線を経由してエンガディン線に直通する。


注釈

脚注

関連項目

  • デッドセクション
  • 連絡線

外部リンク

  • Rhaetian Railway -レーティッシュ鉄道公式サイト
  • Engadin Bus - エンガディンバス
  • PostBus - ポストバス公式サイト



ミュスタイア村、イタリアのグロレンツァ村を歩く

Ponta ReSTART on Twitter

スイス連邦鉄道Re4/4ⅱ型機関車 11270 ポントレジーナ駅 鉄道フォト・写真 by 鉄道のお爺さんさん レイルラボ(RailLab)

ベルニナ特急 スイス格安鉄道チケット予約・販売

『Pontresinaにて』ポントレジーナ(スイス)の旅行記・ブログ by usakoさん【フォートラベル】