九品仏駅(くほんぶつえき)は、東京都世田谷区奥沢七丁目にある、東急電鉄大井町線の駅である。駅番号はOM11。
歴史
- 1929年(昭和4年)11月1日:開設。
- 駅名は九品仏浄真寺に因んだものである。なお、大井町線開通前に当たる1927年(昭和2年)8月28日から1929年(昭和4年)10月22日までの間は、東横線自由が丘駅が九品仏駅を名乗っていたが、現九品仏駅開業時に駅名を譲った。
- 1960年(昭和35年):木造モルタル造駅舎へ改築。
- 1976年(昭和51年)4月:5両編成運行開始に伴い、長津田寄り(当時当駅は田園都市線で、終点はすずかけ台)1両のドアカット開始。
- 2018年(平成30年)9月30日:ホームドア使用開始。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。
駅舎・改札は1か所のみで、プラットホームの自由が丘側に連続し、上下線に挟まれた場所にある。駅両端に踏切があり、ホーム有効長は4両編成分しか確保されていない。そのため、二子玉川寄り1両のドアを開けることが出来ず、ドアカットが行われる。なお、当駅でドアが開かない大井町線各停用編成5号車にはステッカー等で案内されている他、当駅到着前にアナウンスが行われている。2013年2月24日には戸越公園駅のドアカット解消に伴い、当駅は東急で唯一のドアカット実施駅となった。2018年(平成30年)に新設されたホームドアも4両分のみとなっている。
2009年(平成21年)秋頃にはホーム上に尾山台駅同様の「スレッドライン」(電車接近等を光で知らせる埋込型表示器)が設置され、急行通過時のみ点滅する仕様となっていたが、ホームドア新設に伴い運用を終了した。
ドアカットの歴史
1976年(昭和51年)4月より田園都市線(当時)で5両編成運行が開始されたが、踏切に挟まれた当駅はホーム有効長が確保出来ないため、長津田寄り1両をドアカットするようになった。
また、1981年(昭和56年)4月1日からは初代6000系、7200系(翌1982年(昭和57年)からは初代7000系も加わる他、後に7600系や7700系も加わる)による18m車6両編成運行が開始され、これらの車両では二子玉川園駅(現・二子玉川駅)寄り2両でドアカットを行っていた。なお、18m車6両編成は1989年(平成元年)1月26日ダイヤ改正で運行終了している。
のりば
利用状況
2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員は12,440人である。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
駅周辺
官公庁・公共施設
- 世田谷区役所九品仏まちづくり出張所
- 玉川警察署九品仏交番
- 東京都水道局研修・開発センター
教育機関
- 玉川聖学院中等部・高等部
- 田園調布雙葉学園
- 世田谷区立九品仏小学校
郵便局・金融機関
- 世田谷九品仏郵便局
- きらぼし銀行 九品仏支店
店舗
- 成城石井 九品仏店
- プチマルシェフジ九品仏駅前店
史跡・自然
- 九品仏広場
- 九品仏浄真寺
- 駅前の参道入口に東京オリンピックのゴールドポスト(第72号)が設置されている。
交通
- 等々力通り
路線バス
東急バスが「九品仏駅前」バス停を駅北側に設置しているが、土曜夕方に以下の路線バスが1往復発着するのみである。2018年3月末までは田園調布駅 - 世田谷区民会館間を結ぶ路線が1時間に1 - 2回程度運行していたが、廃止となった。
- 系統番号なし:田園調布駅行 / 中町五丁目行(等々力七丁目・玉川警察署経由)
隣の駅
- 東急電鉄
- 大井町線
- ■急行
- 通過
- □各駅停車(二子新地・高津は通過)・■各駅停車(二子新地・高津に停車)
- 自由が丘駅 (OM10) - 九品仏駅 (OM11) - 尾山台駅 (OM12)
- ■急行
脚注
注釈
出典
- 東京都統計年鑑
- 東急電鉄の1日平均利用客数
参考文献
- 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 九品仏浄真寺
- 奥沢
外部リンク
- 九品仏駅(各駅情報) - 東急電鉄




