荃湾線(せんわんせん)は、香港島の中西区にある中環駅と新界の荃湾区にある荃湾駅を結ぶ香港鉄路有限公司(港鉄(MTR))の鉄道路線である。ラインカラーは■赤。
概要
中環駅から新界地区南部の荃湾駅までを結ぶ。観塘線同様ニュータウンを路線に控えている。九龍半島と香港島とを隔てるヴィクトリア湾の中環 - 尖沙咀間には、地下鉄による海底トンネルが香港で初めて貫通し、それまで両駅間の交通がフェリー便のみであった時点と比べ、利便性は飛躍的に発達した。別々の発展をみていた市街地、九龍側の中心街である旺角から尖沙咀にかけての地域と、香港島側の中心街である中環地域が直に結ばれた。また香港の中でも最も繁華な場所のひとつである、九龍半島を南北に貫く彌敦道(ネイザンロード)の直下を通っているため、乗降客は非常に多い。荃湾 - 大窩口間の一部、葵興 - 茘景間は高架鉄道になっており、うち葵興 - 葵芳間は住宅マンションと近づいているため、この区間では全区間シェルターに覆われている。
路線データ
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線(直流 1,500 V 架線集電方式)
- 車両基地:荃湾車両基地
- 地上区間:荃湾 - 大窩口間の一部、葵興 - 茘景間
- 走行方向:左側通行
沿革
- 1982年5月10日:太子 - 荃湾間開通(中環 - 太子間は修正早期系統としてすでに開通)。この時点では、茘湾(現在の美孚)、茘枝角、長沙湾、深水埗は未開業で、列車は上記の駅を通過。
- 1982年5月17日:未開業の駅も開業し、正式に全線営業を開始した。
- 2000年代後半:全駅にホームドア設置。
使用車両
- メトロキャメル電車(32編成)
駅一覧
関連項目
- 香港の鉄道




